まず行われるのは営業部、製造部、技術部を集めた設計開発会議です。ここでスケジュールに合わせた各部門間の調整を行いながら、工程毎のチェック項目を確認します。当社の品質管理は、工程内でのつくり込みを主体に行いながらチェックを重ねることで、不良率をPPMオーダー以下に低減。万一何らかのトラブルが発生した場合も、品質会議による速やかな対処が実行されます。
様々な業界との取り引きがあるため、業界毎に定められた品質、特性をクリアしています。例えば、食品機械の部品では、人が口にするものを取り扱うために求められるのは、人に無害で安全な素材、品質。医療機械では、よりクリーンな部品をとのニーズに応えています。その他各業界特有の品質基準を理解しているのも、山下工業ならではの特徴です。
時分割生産システムと連動して、品質保証の重要な役割を担っているのが「トレーサビリティ」システム。これによって、出荷された製品の履歴や製造条件が、過去にさかのぼって調査することができます。一つひとつの部品が、いつどこで誰の手によってどのように製造されたかを徹底的に管理。バーコード表、コンピュータ登録された出荷検査記録により、製造記録が即引き出せます。
製造ロット毎、使用した材料と材料入荷日を加え、工場名と担当者、どの機械を使い、いつ仕上げたかを記録します。これらを完全にバーコード化して、すべての製品に一つずつ添付するのが、山下工業のトレーサビリティ・システムの特徴です。